露枝の雑文館 近辺事片拾い詠み

館長露枝(Roshi)による四季折々の五七五七七です。  イラストの配布元はパブリックドメインQです。 

秋雨にショックと共に傘の中

昨日は雨の中、病院へお見舞いに出掛けました。
この病院は過去に自家用車やタクシーで何度か行ったことはあるのですが昨日はバスを使いました。
事前に病院のサイトで調べ 「××1丁目」 という停留所が最寄と分かりました。
バスターミナルの発着場所でバスを待っている間に路線図を見ていると目的の 「○○病院前」 という病院名を冠した停留所名が見付かりました。
「××1丁目」 の次の停留所です。
バスに乗った私は素直に 「○○病院前」 で降車しました。
降りて周囲を見回すと車で来た時いつも曲がる道の目印にしているコンビにが見当たりません。
周囲の雰囲気は似ているのですが何となく違和感があります。
停留所近くの商店で尋ねると病院まで5~6分離れていることが分かりましたので教えられた方向を目指しました。
そしてガッビ~ンです。
目の前に「××1丁目」の停留所が現れたのです。
そうです、「○○病院前」 よりこの 「××1丁目」 の停留所の方が病院へは近いのです。
停留所から2分も歩けば記憶にある病院です。
普通、素直に考えれば目的としている施設や建物の名称がダイレクトに付いている停留所の方が近いと考えるのが当然ではないでしょうか。
ああ 、それなのに 、それなのに ・ ・ ・ 。
思うに 「××1丁目」 停留所が先にでき 「○○病院前」 は後からできたのでしょう。
既にある停留所の名称や位置を変えるのは難しいのでやむを得ず病院からズーッと離れた現在の位置に 「○○病院前」 が出来たのです。(あくまでも私の推測です)
これで病院のサイトが敢えて自分の病院名を冠している停留所を 「アクセス」 に載せていない訳が分かりました。
分かりましたが“厄介度”は却って上がってしまった気がします。

線香と花を手向けてこざっぱり

昨日の日曜日、久しぶりにお墓参りをしました。
お彼岸やお盆には諸般の事情でタイミンクが合わず行かれず終いになっていたのです。
同じ霊園に幼友達の家のお墓もあります。
その友達から添付写真付きのメールを貰い我が家のお墓が草ボウボウになっていることが分かりました。
友達からは 『お前のところのお墓だけが廃墟のようだ』 とも言われてしまいました。
去年の夏、梅雨の後に草取りをしたのですがそれからお墓に行っていないので気にはなってはいたのです。
気になってはいたのですがお墓に行く機会がなく草取りも延び延びになっていました。
そこで思い付いたのが 「シルバー人材センター」 です。
親戚が自宅以外に持っている土地の草取りをして貰ってとても良かったと聞いたのを思い出しました。
ネットで調べたら直ぐに見付かったので直ぐに連絡をしてお墓の草取りと墓石の清掃をお願いしました。
6日に依頼し作業をしてくれるスタッフから直接連絡があったのが16日でした。
やって欲しい内容を説明したところ既にお墓の状況は確認して来たので3時間もあれば作業は完了しますとのことで明日の土曜日に行いますと請合ってくれました。
そして、土曜日の正午丁度くらいに電話があり完了した旨の報告を受けました。
日曜日、近所の花店で花を買い作業の確認と併せて久し振りのお墓参りに出掛けました。
お彼岸でもお盆でもないので霊園内は静かです。
それでも何組かの墓参の人たちがみえています。
我が家の墓に到着すると見違えるほどに綺麗になっています。
自分で草取りをやった去年は背の高い草は割りと簡単に始末が出来ましたが地面に這うように生えている草に梃子摺り半ばで諦めました。
もっと凄いのはお墓の区画の石塀の周りに生い茂った蔓草です。
ちょっとやそっとでは抜くことも切ることも出来ず何処までも延びてどうしようもなくこちらも諦めました。
それが今回のシルバーさんの手に掛かったら綺麗に取り払われています。
背の高い草は勿論のこと地に這うような草も綺麗に取り払われています。
墓石も綺麗に洗われて一皮剥けて色白美人?が復活しました。
例年の草取りでは腰痛持ちの私はいつも草取り後の腰痛に悩まされて来ました。
悩まされた割には綺麗にならず中途半端でそれでも仕方ないと諦めていましたがこれからはスーパーマンならぬ “シルバーさん” という強い味方ができました。
腰にも財布にも優しく心強い “シルバーさん” に幸あれ!

秋空に普段を正して歩を進め

きょう12日は 「体育の日」 、祝日です。
1964(昭和39)年に開催された東京オリンピックを記念し1966(昭和41)年に制定されました。
制定された当初はオリンピック開会式が開催された10月10日が 「体育の日」 でしたが2000(平成12)年からは “10月の第2月曜日” に変更されました。
連休を作ることが目的で第2月曜に変更されたようですが「10日の体育の日」 に慣れ親しんだ身はいまだにしっくりきません。
暦や自然の現象に着目して出来た祝日なら年々により変化があるのは何とも思いませんし当然のことと感じますがイベントを記念して制定した祝日がその年々で変わるということに違和感を覚えます。
そうは言っても休日は歓迎です。
まして連休は大歓迎です。
天気も全国的に晴れ傾向のようですからお出かけ日和、運動会日和のようです。
でも、この文章を書いている私は運動会に関係なく、出かける予定もなく普段の休日と変わりませんが家で燻っているのも勿体無い気がします。
きょうの日和に敬意を表し歩数計でも付けて秋晴れの空の下をフラフラして来ましょうかね。

秋空を苛めるように灰の雲

10月も五日になり秋らしい涼しさになって来ました。
もっとも世間ではとっくに秋気配だったようですが肥満体質の私には “やっとの秋” です。
しかし、空模様は好くありません。
当地神奈川県雑文館地方の週間予報で晴れマークが現れるのは週末土曜日です。
二つの台風の影響で秋雨前線が刺激され大雨になる地方もあるようです。
“秋雨” という言葉があるくらいですから秋は雨のシーズンでもある訳です。
適度な雨は必要であり大事です。
でも、やはり爽やかで粘り気の無い秋晴れは最高です。
机の上では買い換えた歩数計が出番を 「今や遅し」 と待っています。
自分で買い換えておきながら無言のプレッシャーに少しだけ困惑しています。